名称 | 圓通寺 |
住所 | 606-0015 京都府京都市左京区岩倉幡枝町389 |
拝観時間 | 10:00~16:30 12月~3月は16時閉門 受付は閉門30分前まで |
拝観料金 | 大人 500円 大学生 500円 高校生 500円 中学生 300円 小学生 300円 |
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元幡枝離宮 大悲山勅願所行幸御殿圓通院と号し、臨済宗妙心寺派の寺である。
圓光院文英尼公(圓光院殿瑞雲文英尼大師)は園基任の女、後水尾天皇御生母中和門院に侍した方で、帰洛してのち延宝6年(1678)輪王寺宮守澄法親王の尽力を得て一宇を興し、妙心寺龍泉菴の祖、景川宗隆(本如実性禅師)を勧請開山とされた。
尼大師が変相普門品(観音経)を印造して中国の寺院に贈ったことは有名である。
又、東山天皇の御宇に三十三所の観音・一宇の堂・潮音堂の名を賜り、後水尾天皇は大悲山号圓通寺の勅額を賜い、霊元天皇は勅願寺と定め梵鐘を納進し、しばしば行幸になった。
なお、霊元天皇宸翰(しんかん)御消息は重要文化財に指定されている。
庭園は比叡山を借景とした枯山水平庭で趣があり、後水尾院の幡枝離宮の庭をそのまま今に伝え、国の名勝に指定されている。
◆由緒
洛北幡枝の地にひそやかにたたずむ圓通寺。借景の庭、柿、つつじの寺として親しまれている当寺は、江戸時代初期(1639)、後水尾天皇が造営された幡枝離宮のあとであり、幡枝小御所、幡枝茶園とも呼ばれていた。
その後の修学院離宮完成後、後水尾上皇長年の念願とされた禅院開創の気運が熟し、やがて輪王寺宮門跡や幕府要職の尽力により、ここに贈左大臣園其任第三息女、文英尼公(圓光院殿瑞雲文英尼大師=後光明院御母壬生院の姉上・霊元天皇御母新広義門院の叔母)を開基として迎え、上皇より大悲・円通の勅額を賜り、霊元天皇の勅願所となった。
以来、皇室の祈願所として御水尾天皇以降の歴代皇族の御尊碑が皇室ゆかりの殿舎である御幸御殿に祀られている。
庭園は霊峰比叡山を借景とした枯山水平庭で四季折々の風情があじわえ後水尾院の幡枝離宮の庭をそのまま今に伝えている。
京都府京都市左京区岩倉幡枝町389