名称 | 長谷寺 |
住所 | 633-0112 奈良県桜井市初瀬731-1 |
拝観時間 | |
拝観料金 | |
URL | http://www3.pref.nara.jp/kankou/1158.htm |
当山は山号を豊山(ぶざん)と称え、寺号を長谷寺(はせでら)と申します。
「こもりくの泊瀬山」と万葉集にうたわれていますように、この地は昔は豊初瀬(とよはつせ)、泊瀬(はつせ)などと美しい名でよばれていたので、初瀬寺、泊瀬寺、豊山寺とも言われていました。
朱鳥(あかみどり)元年(686)道明上人は天武天皇のおんために銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)を西の岡に安置され、のち神亀四年(727)徳道上人は、聖武天皇の勅を奉じて、衆生のために東の岡に十一面観世音菩薩をおまつりになられました。
上人は観音信仰にあつく、西国三十三所観音霊場巡拝の開祖となられた大徳であり、当山を三十三所の根本霊場と呼ぶいわれであります。
現在長谷寺は真言宗豊山派の総本山として、また西国三十三観音霊場第八番札所として、全国の末寺三千余ケ寺、檀信徒はおよそ三百万人といわれ、四季を通じ「花の寺」として多くの人々の信仰をあつめています。
◆本堂・本尊十一面観世音菩薩(重文)
本堂(重文)は舞台造り、南面入母屋造本瓦輩の大殿堂で、奈良東大寺大仏殿に次ぐ最大級の建造物で間口柱間九間・奥行五間の正堂、九間・四間の礼堂の南に更に五間・三間の外舞台がある独特の建築です。
現在の本堂は慶安三年(1650)徳川三代将軍家光公の寄進により再建されたものです。
本尊十一面観世音菩薩(重文)は御身の丈三丈三尺六寸(十米余)、光背四丈一尺(十二米余)楠の霊木で造られている我国最大の木造仏で、現在の御本尊は天文七年(1538)仏師東大寺仏生院実清良覚の作と伝えられています。金色に輝く御尊像で、右手には錫杖と念珠、左手には蓮華を挿した水瓶をお持ちの方形の石の上に立つ独特のお姿で、これは観音・地蔵の御徳を併せ持った世に長谷型観音と称せられる御尊像で、慈悲の深さを表わしています。
外舞台から眺める境内は絶景で春は桜、牡丹、夏はあじさい、秋は紅葉、冬は寒牡丹と花の寺にふさわしく、さながら観音浄土を想わせ、心が洗われる想いです。
登廊の周辺の牡丹は唐の皇妃馬頭夫人の献木と伝えられ、現在では150種類、7000株におよぶ日本一の大牡丹園です。