名称 | 岩上神社 |
住所 | 602-8482 京都府京都市上京区大黒町(浄福寺通)689 |
拝観時間 | |
拝観料金 | |
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伝えによれば,二条堀川付近にあった霊石が六角通(岩上通六角辺り)に遷(うつ)され、更に中和門院(ちゅうわもんいん)(後(ご)陽(よう)成(ぜい)天皇の女御の一人で後(ご)水尾(みずのお)天皇の母)の屋敷の池の畔に遷されると怪異な現象が起きたという。
吼え出したり、すすり泣いたり、子供に化けたり、の類である。
子供に化けたという伝説に因んで「禿童(かむろ)石(いし)」と呼ばれたこともあったという。
持て余した女官たちが遂にたまりかねて蓮乗院(れんじょういん)という真言宗の僧を召したところ、彼はその石を貰い受け、現在地に遷して祀ったという。
その際に「有乳(うにゅう)山 岩上寺」と称した。
以降、授乳、子育ての信仰を集め、地元では「岩上さん」と親しみを込めて呼ばれている。寺は享保(きょうほう)十五年(一七三〇)の大火事「西陣焼け」で堂舎が焼かれ、天明八年(一七八八)の「天明の大火」では荒廃の極みに達した。
明治維新の際には廃寺となったが、大正年間に織物業の千切屋(ちきりや)が敷地内に祠(ほこら)を構え、以降「岩上神社(岩上(いわがみ)祠(し))」となって今に至る。
数奇な運命を経た霊石だけは昔の姿そのままで現在に伝わる。
京都府京都市上京区大黒町689