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芬陀院 (雪舟寺)

名称 芬陀院 (雪舟寺)
住所 605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目803
拝観時間 9:00~17:00 拝観時間 12月~3月 9:00~16:00
拝観料金     一般  障害者割引   大人  300円  無料 大学生 300円  無料 高校生 300円  無料 中学生 200円  無料 小人  200円  無料 6歳以下無料
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東福寺塔頭。
雪舟作と伝える鶴亀の庭があるところから雪舟寺で知られる。
元享年間(1321-24)に関白一条内経が創建。庭園は禅院式枯山水。
‘茶関白’一条恵観ゆかりの茶室図南亭が有り、遺愛の勾玉(まがたま)の手水鉢が残されている。

◆由緒
芬陀院は臨済宗東福寺派の大本山、東福寺の塔頭寺院の一つで、雪舟作の名園を伝えることから「雪舟寺」の名で親しまれる。
創建は鎌倉後期、後醍醐天皇の元亨年間(1321-1324)にさかのぼる。ときの関白一條内経(1291-1325)が東福寺開山聖一国師の法孫にあたる定山祖禅和尚を開山として創建。以来、一條家の菩提寺として今日に至る。
その後、二度にわたり堂宇を焼失するが、のちに桃園天皇の皇后恭礼門院より賜った御所内旧殿を移築。
現在の建物は、明治32年(1899)昭憲皇太后からの御内帑金により改築したものである。唐門も同じく恭礼門院の御所より移築された。

◆雪舟庭園「鶴亀の庭」
南庭は「鶴亀の庭」と呼ばれる。水墨画家である雪舟(1420-1506)の作庭による。
雪舟が少年期を過ごした備中(岡山県)宝福寺は、大本山東福寺の末寺であり、当院とは深い法縁がある。雪舟の大本来山のおりには当院に起居したと伝わる。当時の大檀徒であった一條兼良公(1402-1481)の所望により雪舟が作庭した。
様式は禅院式枯山水。寛正・応仁期(1460-1468)の作で、京都で最古の枯山水庭園の一つとされる。向かって左の「鶴島」は折り鶴を、右の「亀島」は二重基壇により亀の姿をそれぞれあらわす。
二度の火災と永い歳月の中で荒廃し、林泉愛好家から惜しまれていたが、昭和14年(1939)作庭家重森三玲氏の手により、一石の補足もなく復元された。重森氏はその際に、同じく鶴亀の島を題材とした東庭を新たに手掛けている。
南庭が亀島を中心とするのに対し、東庭は鶴島を中心に構成されていることを特色とする。

◆茶関白恵観公と図南亭
一條家第14代の関白一条恵観(昭良)公は、後陽成天皇の第9皇子にあたる。茶道を愛好したことから“茶関白”と呼ばれた。東福寺参拝の折には、茶席図南亭にて茶を楽しんだと伝えられる。
図南亭は宝暦の火災で焼失したが、昭和44年(1969)の恵観公300年忌法要にて復元され、これを機に「恵観堂」と称することにもなった。躙口のない貴人好みの茶室が往時の姿を偲ばせる。内部に公の木像を安置するほか、露地に公愛用の勾玉の手水鉢、崩家形燈籠を配している。「図南」の扁額は石川丈山の揮毫による。

京都府京都市東山区本町15丁目803

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