名称 | 醍醐寺三宝院 |
住所 | 601-1325 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料金 | 一般 団体割引 大人 600円 400円 大学生 600円 400円 高校生 300円 200円 中学生 300円 200円 小人 無料 無料 |
URL | http://www.daigoji.or.jp/ |
醍醐寺塔頭・三宝院は永久3(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建されました。
醍醐寺の本坊的な存在であり、歴代座主が居住する坊です。現在の三宝院は、その建造物の大半が国宝や重文に指定されている。
大閣秀吉が槍山で花見をしたときの建物を移築したものといわれています。
襖絵の桜・紅葉は、平成に入って日本画家・浜田泰介画伯が描いたものです。
◆由緒
真言宗の宗祖・弘法大師の孫弟子にあたる聖宝・理源大師は貞観16年(874)醍醐山上に草庵を結び、准胝・如意輪の両観音像を彫刻し、堂宇に安置した。これが醍醐寺の始まりである。
開創後、醍醐、朱雀、村上の三帝の深い帰依によって、次第に堂塔が建立され、天暦5年(951)には五重塔が完成。山上山下にまたがる大伽藍が整った。
開山以来、醍醐寺は日本仏教史上枢要な位置を占め、伝えられたものの多くは国の国宝・重要文化財に指定されており、平成6年(1994)には世界文化遺産に登録された。
◆下醍醐
醍醐山の西麓一帯に広がる堂塔、諸院を総称して下醍醐と呼ぶ。
西大門(仁王門)をくぐると京都府下では最古の建造物である五重塔(国宝)が、堂々たる姿を現す。五重塔の北側にある金堂は、紀州(和歌山県)湯浅から豊臣秀吉の命によって移築されたものだが、平安末期の様式をよく残しており、国宝に指定されている。
この他、清瀧宮本殿(重文)、祖師堂、不動堂、真如三昧堂などがある。
◆上醍醐
下醍醐から約1時間、山道を登ると山上の堂宇に出合う。この醍醐山上に広がる堂宇を総称して上醍醐と呼ぶ。この上醍醐こそ醒醐寺草創の地である。上醍醐には西国11番札所・准胝堂があり、巡礼の人の姿が絶えない。五大堂は、餅上げ競技で有名な「五大カさん」の本尊を祀るお堂で、毎年2月23日に下醒醐・金堂で授与されるお札「御影」は、このお堂で1週間にわたって祈願される。この他、薬師堂(国宝)、開山堂(重文)、如意輪堂(重文)、清瀧宮拝殿(国宝)などがある。
◆三宝院とその庭園
三宝院は永久3年(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正の創建。醍醐寺の本坊的な存在であり、歴代座主の住房である。現在の三宝院は、その殿舎の大半が重文に指定されている。中でも庭園全体を見渡せる表書院は、寝殿造りの様式を伝える桃山時代を代表する建造物であり、国宝に指定されている。
また、菊と桐を大胆に意匠した唐門は、伏見城から移築されたと伝えられるもので、国宝に指定されている。
国の特別史跡・特別名勝となっている三宝院庭園は、慶長3年(1598)豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して、自ら基本設計をした庭であり、桃山時代の華やかな雰囲気を伝えている。