名称 | 醍醐寺霊宝館 |
住所 | 601-1325 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料金 | 一般 団体割引 大人 600円 400円 大学生 600円 400円 高校生 300円 200円 中学生 300円 200円 小人 無料 無料 |
URL | http://www.daigoji.jp/ |
国宝や重文だけで4万点、未指定の文化財を含めると、約10万点余りに及ぶ寺宝を収蔵。
彫刻、絵画、工芸、古文書など、日本の仏教史や美術史上貴重な史料が収蔵されており、春と秋にはテーマを決めて特別展を行っている。
◆真言宗醍醐派の総本山
醍醐寺は弘法大師の孫弟子、理源大師・聖宝が、貞観16(874)年に創建した。山岳信仰の霊山であった笠取山(醍醐山)に登った聖宝は、白髪の老翁の姿で現れた地主神・横尾明神より、こんこんと水(醍醐水)が湧き出るこの山を譲り受け、准砥・如意輪の両観音を刻み、山上に祀った。それが醍醐寺の始まりである。
開創後、醍醐・朱雀・村上の三代にわたる天皇の深い帰依によって山上に薬師堂、五大堂、山下に釈迦堂、法華三昧堂、五重塔などが次々に建立され、山上山下にまたがる大伽藍が完成した。通称、山上を上醍醐、山下を下醍醐と呼んでいる。
以後も、皇室をはじめ貴族や武士の支援を得て、三宝院をはじめとする諸院や種々のお堂が建立され、真言密教の中心的寺院として多くの信仰を集めている。
しかし、長い歴史のなかで何度も火災にあい、文明・応仁の乱では五重塔を残して下醍醐は焼失、上醍醐も荒廃。ながらく復興に至らずにいたが慶長3(1598)年の春、豊臣秀吉が開いた「醍醐の花見」を契機に秀吉並びに秀頼によって金堂や三宝院、また、山上では開山堂や如意輪堂などが再建された。
江戸時代に入ると、醍醐寺歴代座主が居住する三宝院が、幕府より当山派修験の本山であると明確に位置づけられた。そのことにより、山への信仰が高まり、再び活気を取り戻していった。
明治維新後の「神仏分離令」や「修験道廃止令」などの数々の法難で大打撃を受けたが、歴代座主の尽力により、開山以来、醍醐の教えは燈し続けられ現在に至っている。
一千百有余年の歴史をもつ醍醐寺は、日本仏教史上枢要な位置を占め、長年護り続けられてきた寺宝類の多くは国宝、国の重要文化財の指定を受けている。平成6(1994)年にはユネスコの「世界文化遺産」に登録された。