名称 | 相国寺 |
住所 | 602-0898 京都府京都市上京区相国寺門前町701 |
拝観時間 | 10:00~16:00 |
拝観料金 | 春(3月24日~6月4日)秋(9月25日~12月15日)のみ法堂・方丈・浴室特別拝観(春は法堂・方丈・浴室の三か所。秋は法堂・方丈・開山室の三か所になります。) 800円 700円(中高生、65歳~) |
URL | http://www.shokoku-ji.jp/ |
臨済宗相国寺派大本山。足利義満が創建を発願、1392年(明徳3)に完成、夢窓国師を開山とした。
山内に禅宗寺院を統制管理する僧録司を置き、禅宗行政の中心的存在であったが、失火で炎上、5年後に七層の宝塔を建立したが落雷で焼失するなど衰退、再建を繰り返した。
法堂(重文)は豊臣秀頼の寄進。天井に狩野光信筆の蟠龍図が描かれ‘鳴き龍’で知られる。
寺宝は、無学祖元墨蹟(国宝)をはじめ、文化財は多く、1984年(昭和59)、一山の美術品を一堂に集めた承天閣美術館ができた。
◆由緒
足利三代将軍義満が、後小松天皇の勅命をうけ、約十年の歳月を費やして明徳3年(1392)に完成した一大禅苑で、夢窓国師を勧請開山とし、五山の上位に列せられる。その後応仁の乱の兵火により諸堂宇は灰燼に帰したが、度重なる災禍にもかかわらず当山は禅宗行政の中心地として多くの高僧を輩出し、室町時代の禅文化の興隆に貢献した。
後に豊臣氏の外護を受けて、慶長10年(1605)豊臣秀頼が現在の法堂を建立し、慶長14年には徳川家康も三門を寄進した。他の堂塔も再建したが天明8年(1788)の大火で法堂・浴室・塔頭九院のほかは焼失。
文化4年(1807)に至って、桃園天皇皇后恭礼門院旧殿の下賜を受けて開山塔として建立され、方丈・庫裏も完備されて漸く壮大な旧観を復するに至った。
現在は金閣・銀閣両寺をはじめ九十余カ寺を数える末寺を擁する臨済宗相国寺派の大本山である。
法堂(重文)は桃山時代の遺構でわが国最古の法堂、一重裳階付入母屋造りの唐様建築で本尊釈迦如来および脇侍は運慶作。天丼の蟠龍図は狩野光信(永徳嫡子)筆。
法堂北の方丈は勝れた襖絵を有し、裏庭は京都市指定名勝となっている。開山塔内には開山夢窓国師を安置。開山塔庭園は山水の庭と枯山水平庭が連繁する独特の作庭である。
◆法堂(重要文化財)
「無畏堂」と称し、仏殿を兼ねている。豊臣秀頼によって再建されたもので、法堂の中では最古のものある。
天井には狩野光信によって描かれた蟠龍図が見事で、鳴き龍として有名である。
◆庫裡
庫裡は香積院と称し、大きい破風や壁面が特に印象的である。
◆専門道場・坐禅堂
当寺の修行道場「専門道場」は、塔頭の一つ大通院があてられている。坐禅堂は「選仏場」といわれ、日夜雲水(修行僧)が坐禅修行にはげんでいる。
◆方丈
方丈は法堂の北側に建つ大建築で、東は庫裡に続いている。文化4年(1807)に再建のものである。
◆承天閣美術館
相国寺や金閣寺・銀閣寺等の国宝、重文をはじめとする多数の什宝を展示公開している。