正倉院

東大寺を創建した聖武天皇の御遺愛品をはじめとする宝物や東大寺の年中行事用の仏具を納めた倉で、世界的に知られた古美術の宝庫です。 これらの宝物には、中国や朝鮮半島だけでなく、シルクロードを介した、ペルシアやローマの影響も見られる。 校倉造の正倉はあまりに有名で国宝に指定。また宝物の一部は毎年秋、奈良国立博物館で正倉院展として公開されている。

唐招提寺

静かな寺、澄みきった寺―それが唐招提寺である。堂々として雄偉な立たずまいながら、磨き上げられた神経の香ぐわしさがにじみ込んでいる。しかも天平から貞観時代へと、8~9世紀の日本文化が歩んでいった美術史の本街道に位いして、もろもろのすぐれた芸術品を遺し、さながら儼たる古典美の殿堂である はるかに滄波をしのいで「天平の要請」に応じた鑑真大和上の大きい足音を今も新しく聞くような古刹 奈良市五条町もとの平城右京五条二坊の地、律宗総本山古くは建初律寺ともいったけだし本邦最初の律院の謂である。 4940

春日大社

春日大社は奈良に都が遷された今から1300年前、平城京鎮護のため、国譲りを達成された最強の武神である武甕槌命様(たけみかづちのみこと・鹿島神宮の御祭神)を神山御蓋山(みかさやま)の浮雲峰(うきぐものみね)に奉遷したのが始まりです。そして神護景雲2年(768)に御蓋山の中腹、現在御本殿が建つ場所に四棟の神殿が造営され、第一殿に武甕槌命様、第二殿に建国を支えた大功のある武神の経津主命様(ふつぬしのみこと香取神宮の御祭神)、第三殿に天照大神様が天岩戸にお隠れになった際、祝詞を奏してお出ましを願った司祭神で、最高の知恵を持つ天児屋根命様(あめのこやねのみこと・枚岡神社の御祭神)、第四殿に天児屋根命様の后神で愛に満ち、平安時代から江戸時代末まで天照大神様としても信仰されていた比売神様(ひめがみ)がお鎮まりになり春日大社は創建されました。 4937