名称 | 高台寺 |
住所 | 605-0825 京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下る下河原町526 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料金 | 一般 団体割引 大人 600円 500円 大学生 600円 500円 高校生 250円 250円 中学生 250円 250円 小人 無料 要保護者同伴 30人以上団体割引 障害者無料 *通常拝観時 |
URL | http://www.kodaiji.com/index.html |
鷲峰山(じゅぶざん)と号する臨済宗建仁寺(けんにんじ)派の寺で、正しくは高台寿聖禅寺(こうだいじゅしょうぜんじ)といい、「蒔絵(まきえ)の寺」として広く知られている。
豊臣秀吉の妻・北政所(きたのまんどころ、ねね、高台院(こうだいいん))が、秀吉の菩提(ぼだい)を弔うため、徳川家康の援助を受けて慶長十一年(1606)に創建した。
創建当時、寺観は壮麗を極めたが、度重なる火災に遭い、現在は、開山堂、霊屋(おたまや)、表門、観月台、茶室の傘(からかさ)亭と時雨(しぐれ)亭が当時のまま残っており、いずれも重要文化財に指定されている。
北政所の墓所である霊屋(おたまや)には、秀吉夫妻の木像が安置され、須弥壇(しゅみだん)及び厨子(ずし)に施された高台寺蒔絵として名高い華麗な蒔絵装飾は、室町時代の漆工芸美術の粋が尽くされている。
開山堂の臥龍池(がりゅうち)と西の堰月池(えんげつち)を中心とする池泉(ちせん)回遊式の庭園は、小堀遠州(こぼりえんしゅう)の作と伝えられ、国の史跡・名勝に指定されている。
寺宝として、高台院像(重要文化財)、豊臣秀吉像をはじめ、蒔絵の調度品や絵画、その他の美術工芸品など、数多くの文化財を蔵し、その一部は、ねねの道をはさんだ「高台寺掌(しょう)美術館」で公開されている。
◆由緒
東山霊山の山麓、八坂法観寺の東北にある。正しくは高台寿聖禅寺といい、豊臣秀吉没後、その菩提を弔うために秀吉夫人の北政所(ねね、出家して高台院湖月尼と号す)が慶長11年(1606)開創した寺である。寛永元年7月(1624)建仁寺の三江和尚を開山としてむかえ、高台寺と号した。
造営に際して、徳川家康は当時の政治的配慮から多大の財政的援助を行なったので、寺観は壮麗をきわめたという。
しかし寛政元年(1789)以後、たびたびの火災にあって多くの堂宇を失い、現在残っているのは旧持仏堂の開山堂と霊屋、傘亭、時雨亭、表門、観月台等で現在国の重要文化財に指定されている。
尚豊臣秀吉夫人(北政所)は天正16年(1588)に従一位に叙せられ慶長8年(1603)に後陽成天皇より高台院の号を賜り寛永元年(1624)9月6日76才で亡くなられた。
◆霊屋(おたまや)
秀吉と北政所をお祀りしているところであり、厨子内左右に秀吉と北政所の木像を安置している。須弥壇や厨子には、華麗な蒔絵が施され世に高台寺蒔絵と称され桃山時代の漆工芸美術の粋を集めている。
◆開山堂(重文)
高台寺第一世の住持、三江紹益禅師(1572~1650)を祀る塔所である。
左右壇上には木下家定(ねねの兄)、雲照院(家定の妻)等の像も安置されている。
礼堂部中央の彩色天井には北政所の御所車の天井、前方の格子天井には秀吉が使った御船が用いられている。
◆臥龍廊 (がりゅうろう)
開山堂と霊屋を結ぶ階段で龍の背に似ている所からこのように名付けられた。
◆観月台
檜皮葺きの4本柱の建物であり、三方の唐破風をつけた屋根の下から観月するための建物である。
◆庭園
庭園は、開山堂の東の臥龍池、西の偃月池を中心として展開されており、小堀遠州の作によるもので、
◆傘亭(かさてい)重文・時雨亭(しぐれてい)(重文)
利休の意匠による茶席であり伏見から移建したものである。傘亭は竹が放射状に組まれ、カラカサを開けたように見えることからその名があり、正式には安閑窟と呼ばれる。時雨亭とは土間廊下でつながっている。