名称 | 六波羅蜜寺 |
住所 | 605-0933 京都府京都市東山区轆轤町81-1 六波羅蜜寺 |
拝観時間 | 8:30~17:00 |
拝観料金 | 大人 600円 学生 500円 子供 400円 ※ 30名様以上の団体拝観の場合は各50円引き |
URL | http://rokuhara.or.jp/ |
真言宗智山派の寺で、西国33所観音霊場の第17番札所として古くから信仰されている。
本尊十一面観世音立像は、天暦5年(951)に空也上人が疫病平癒のため開創した当時のものといわれる。
空也上人は歓喜踊躍(かんぎゆやく)念仏唱和の功徳を広めた六斎念仏の始祖である。
往時は寺域も広く、平氏の邸館や鎌倉幕府の探題も置かれ、源平盛衰の史跡の中心である。現在、旧堂や末寺の諸像を伝存し、本堂も鎌倉様式を伝える遺構である。
地蔵菩薩立像は今昔物語にも伝えられ、定朝(じょうちょう)の作といわれる。
運慶の菩提寺十輪院の本尊地蔵菩薩坐像や脇侍運慶、湛慶坐像もあり、運慶とその子湛慶、運助の作という。
その他、康勝作の空也上人立像、長快作の弘法大師像、閻魔王坐像、平清盛像など鎌倉時代の傑作も多く、美術史上貴重な存在である。境内に阿古屋塚や清盛の石塔がある。
◆由緒
天暦5年(951)、疫病平癒のため空也上人により開創された真言宗智山派の寺院で、西国三十三所観音霊場の第十七番札所として古くから信仰を集めている。空也上人の自刻と伝えられる十一面観音立像(国宝)を本尊とする。
空也上人は醍醐天皇の第2皇子で、若くして出家し、歓喜踊躍しつつ念仏を唱えたことで知られ、今に伝わる六齋念仏の始祖である。
往時は寺域も広く、平家の邸館や鎌倉幕府の探題が置かれるなど、源平盛衰の史跡の中心でもある。
宝物館には定朝の作といわれる地蔵菩薩立像のほか、空也上人立像、平清盛坐像、長快作の弘法大師像など数多くの重要文化財を安置し、境内の十輪院が仏師運慶一族の菩提寺であったことから、本尊の脇に祀られていたという運慶・湛慶も所蔵している。
年中行事として、正月三が日の皇服祭、8月の萬燈会、かくれ念仏として知られる12月の空也踊躍(ゆやく)念仏(国の重要無形民族文化財)が有名である。
◆西国三十三ヶ所観音霊場 第十七番札所 六波羅密寺 御詠歌
重くとも五つの罪はよもあらじ 六波羅堂へ参る身なれば
たとえ五つの大罪(五逆罪=殺父 父を殺すこと、殺母 母を殺すこと、阿羅漢 聖者を殺すこと、出仏身血 仏の身を傷つけて出血させること、破和合僧 教団の和合を乱し分裂させること)を犯した者でも、御観音様と御縁を結び今後は六つの波羅密を日々実践する事により罪は消えて行くであろう
六波羅蜜とは、この世に生かされたまま、仏様の境涯に到るための六つの修行(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智彗)をいいます。波羅蜜とは彼岸(悟りの世界)に到ることです。