名称 | 芳春院 |
住所 | 603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町55 |
拝観時間 | 常時非公開 |
拝観料金 | |
URL |
当院は,慶長13年(1608年),加賀の前田利家の夫人芳春院が,玉室宗泊を開祖として建立した大徳寺の塔頭で,前田家の菩提寺である。建物はその後火災に逢い,現在の本堂は明治初年に建てられたものである。
本堂背後には,飽雲池を前にした二重の樓閣呑湖閣があり,金閣,銀閣と同様,樓閣山水庭園として名高い。
呑湖閣は,元和3年(1617)に前田利家の子利長が小堀演習に依頼して建てたものと伝えられる。池の上に架かる打月橋には,開祖玉室の筆による「打月」の二字の額を掛けている。
池中には,かきつばたやすいれんが多く,花時は見事である。
庭園は度々改造されてはいるが,なお創建時の面影を伝えている。
墓地には,芳春院の霊屋,かの東寺百合文書の整理を行った前田綱紀の霊屋をはじめ,前田家代々の墓がある。
◆由緒
加賀藩主・前田利家の正室まつが創建した大徳寺の塔頭寺院で、平成28年に400年遠忌を迎えるまつの法号から寺名がつけられた。
「呑湖閣(どんこかく)」(内部は非公開)は、「金閣」「銀閣」「飛雲閣(ひうんかく)」と並んで「京の四閣」の一つとも称される優美な二重楼閣。
利家の子・利長が、小堀遠州(こぼりえんしゅう)に依頼して建てたものといわれ、「飽雲池(ほううんち)」とそこに架かる「打月橋(だげつきょう)」とともに見事な楼閣山水庭園を作り上げている。
また、芳春院の木像や前田家歴代の御霊牌を祀る本堂の前庭は、「花岸庭(かがんてい)」と名付けられた端正な枯山水庭園である。
京都府京都市北区紫野大徳寺町55